モニタリング・フィードバック研修
品質向上と人材育成が求められるモニタリング・フィードバック。
コールセンターの本質的な活動に迫る実践型研修。
コールセンターで行われるモニタリングとフィードバックはいずれも多くの労力を必要とします。その分、労力に見合った価値ある取り組みにしなければなりません。本研修は、その目的を理解し、より高精度な活動に変化させることを目指した実践的な内容です。
概要
対象者 | 品質担当者/スーパーバイザー/ビジネスで電話を使う管理者の方 |
---|---|
研修の 狙い |
・モニタリング・フィードバックの仕方を学びたい ・モニタリング・フィードバックの精度をあげたい ・モニタリングの指標を見直したい |
研修の 概要 |
それぞれのコールセンターの実情に合わせてカリキュラムを作成します。概念の理解と合わせて実践力の向上を図るため、できるだけリアルな体験学習を行います。また、現在のモニタリング指標に課題がある場合は、評価指標そのものを学習テーマとして取り扱い、その後の見直しに役立てます。 |
所要時間・ 期間 |
5~6時間(ご要望に応じて変更が可能です) |
オンライン 対応 |
オンラインによる研修も承っています。 |
価格 | 28万円~ ※消費税別/出張の場合の実費別途 |
研修の特長
それぞれの現場に合わせた柔軟なカスタマイズ
モニタリングやフィードバックの活動は、個々のコールセンターによって目的や方法が異なります。フィードバックを品質担当者が行っているところもあれば、現場のスーパーバイザーが実施しているケースもあります。また、実施頻度や1回にかける時間などもさまざまなため、各センターの実情に合わせて研修内容をご提案します。
体験学習が6割を超える実践型トレーニング
研修では、「お客さまとの通話を聞く」「フィードバックをする」「モニタリング指標を考える」といった体験学習を多く取り入れ、「わかる」を「できる」に導きます。
企業視点とお客さま視点の双方を磨く
品質担当者は日頃から録音された通話に触れる機会が多いものの、実は企業の視点に偏り、お客さま視点が弱いケースもあります。研修では、「企業としてすべきこと」と「お客さまがどう感じるか」の2つの視点を行き来しながら、応対の特徴や課題を見極める力を養います。
課題を見極める力を養う
フィードバックにあたっては、各コミュニケーターの特徴を捉えながらモニタリング結果を読み込みます。その上で、今後の改善にむけて課題の絞り込みを行いますが、実はその作業が最も重要です。例えば、○△✕の三段階評価において△が10つあった場合は、すべてを課題として伝えるのではなく、2~3の項目に絞り込んでメリハリのある指導を行うことがより有効です。研修では、課題抽出の考え方や方法について学習します。
研修前後の課題を通じて学びを深める
研修前、研修後の課題(宿題)を組み合わせることも有効です。事前課題は研修への動機づけとして機能し、研修後の課題は学んだことを試してみる機会となるため、全体を通して継続的な学びが可能となります。
カリキュラム例
以下は、研修カリキュラムの一例です。ご要望に応じてカスタマイズも可能ですので、お気軽にご相談ください。また、事前課題や研修後の実践フォロープログラムもございます。
STEP 01
電話応対の特徴を知る
- ・電話コミュニケーションを理解する
- ・上質な応対に必要な4つの要素
- ・お客さまの期待値とプロとしての応対
- ・お客様は「氷山の一角」しか話さない
応対品質のトレンド変化
- ・電話コミュニケーションのトレンド変化
- ・応対品質とセールスの相関性
(音声視聴)
「応対品質」とはなにか- ・企業とお客さまとの実際の通話を聞き、顧客体験を得る
- ・音声視聴を通じて、応対品質を理解する
STEP 02
モニタリング指標の在り方
- ・現在のモニタリング指標の分析
- ・モニタリング指標改定の方向性
モニタリング評価をしてみよう
- ・「やっているか」ではなく「お客さまとしてどう感じるか」
- ・評価結果をすりあわせてみよう(カリブレーション)
改善に導くための課題の抽出
- ・今後の改善にむけて、課題を絞り込もう
STEP 03
コミュニケーターとの接し方
- ・先入観をもたず、相手を尊重する
- ・ポジティブな声かけ、応援
- ・公平性と平常心を意識する
フィードバックの仕方
- ・フィードバックのプロセス
- ・過程を承認する
- ・質問形で気づきを促す
- ・共に考え、答えを見つける
フィードバックをしてみよう
- ・フィードバックのロールプレイング(録音)
- ・録音視聴による気づき(よかった点、改善したい点)
STEP 04
気づきの共有
- ・研修の気づき
- ・明日からトライしたいこと(宣言)
お客さまの声
これまで「課題点を絞り込む」という視点を持っていなかったため、細かい点も含めてすべてを伝えていました。フィードバックを受けたコミュニケーターには要点がわかりづらく、混乱をさせてしまっていたかもしれません。
フィードバックはこれまでは「指導する、指示する」といった観点でやってきたように思いますが、「過程を承認する」「質問形で気づきを促す」「共に考え、答えを見つける」は新たな視点で目から鱗でした。
次年度にモニタリング指標を改定する予定ですが、応対品質の考え方が理解できて大変よかったです。いまの指標は「企業としてすべきこと」に偏っていることもわかったので、次のモニタリング指標は本質的な内容にできればいいなと思います。